
S×強気で恋になる
第53章 新鮮
桜田航平(サクラダコウヘイ)
画面にその名前が出たのを見る。
日本着いたのか
ー早いな。もう日本か
ーあぁ。早く着いたんだから、迎えに来いよ。家変わってないんだろ?そっち行っていい?
ー・・・待て。外で飯でも食おう。今から行くから、空港で待ってろ。あぁ。わかってる。
ピッと携帯を切り、洗面所に行くと
シャワーを浴びたのか下着姿の純平が髪の毛をタオルで乾かしていた
「あれ?純平、眼鏡じゃん。やっぱ、お前眼鏡似合うな・・・っーか、めずらしー。」
「・・・・お前がダテメガネ好きって言ってたから、かけて驚かそーと思っただけだよ。・・・くんなよ!!っーか、見んな!」
バッと眼鏡をとって、髪をくしゃくしゃしている純平を抱きしめ
首筋にキスをする
「俺のためにやったなんて、可愛いな。」
「やめろって!お前も濡れるだろ!腹減ったし、飯にしよーぜ」
いつもより柔らかいオーラの純平が
ニコッと笑いかけられる
「・・・・わりぃ。今から出かけるんだ。夜には帰ってくるから。朝昼晩、なんか適当に食え。朝昼はパンもあるし、冷凍食品もある。晩はなんか買いにいけ。大丈夫か?」
「うるせーよ。行くなら早く行け。俺はゆっくりしてるから。」
そう言ってスルッと俺の腕から離れ、
リビングへ向かう姿を見る
もっと淋しいって言ってくれたっていいのに
素直じゃねーなぁー
さ、行くか
ガチャンっと玄関をあけ、外に出た
