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S×強気で恋になる

第53章 新鮮

「真一!おせーよ。って言いたいのに、結構早く来てくれたんだな。俺そーゆーとこ、結構好き。久しぶりだな。」
そう言って、外国人のような身なりをしているが
どこか中性的な顔の男が両手を広げる

そのまま再会を祝うハグをすると
ふんわり懐かしい香水の匂いがした


「相変わらずだな。一年ぶりか?荷物持ってやるから、貸せ」

真一が俺の大きなスーツケースを
とり、ゴロゴロと転がして歩き出す


相変わらず強引で、優しくて、男らしいな

こいつと住んでる日々を鮮明に思い出す
こいつの実家に遊びに行った日に兄貴たちに抱かれてから、関係はぎくしゃくして、結局そのままアメリカに医学留学しちまったけど本当に俺の大事な人だ。

「航平。昼飯、和食のレストラン予約しといたけど、そこでいいか?」
「あぁ。真一、なんか疲れてねぇ?仕事、また無理してんじゃねーの?大丈夫か?」

そう言って、真一の腕を掴む

「心配性は変わらねーな。航平、腕離して。」
「なんで?俺たち恋人同士だろ?お前のこと恋しくて、俺・・・ずっと向こうでパートナー見つけなかったんだ。」
「・・・・・・お前だったら、いい人すぐ見つかるよ。お前綺麗な顔だし、優しいし、頭いいし、俺にはもったいねぇ。ほら、車乗れ。」
「・・・・・真一、彼氏いるんだろ。悪かったな、変なこと言って。・・・俺すぐ勘違いする、からさ。」
「んな可愛い顔すんな。ほら、和食食いながら、医学の話聞かせろ。それ食ったら晩まで荷ほどき手伝ってやるから。」


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