S×強気で恋になる
第54章 純平のおもい
疲れた顔とダラけた脚を
引き締める
明け方こっそり取り行ったたくさんの仕事着を
とりあえずビジネスホテルに預け
スーツをビシッとキメて
岡崎コーポの玄関をくぐぅた
前の会社と違い、たくさんの人が首からIDカードをかけてウロウロしている中
下を向いて歩く
少し緊張しつつ、待ち合わせの時間に
課長の部屋を訪れた
「おはようございます。今日からこちらで働かせて頂きます。横山と申します。よろしくお願いいたします。」
「君が噂の美男子、じゃなくて・・・その、なぁ?まあ、よく来た。俺がお前の上司の外山だ。この企画営業課はチームでやってるから。まあ、君の持ってるものすべて出して、頑張って。あの岡崎社長直々になんだろ?凄すぎる。俺の出来が悪くてもチクるなよ?」
笑いながらそう言われ
課長の個室から隣のデスクが並ぶ
企画営業課のみんなのところへ案内された。
緊張していたものの
すごく和やかな雰囲気のチームに迎えられ
早くも女が食いつき
男に舐めるように見られた
いい人多そうだ
仕事早く覚えなきゃな
和也はこの上の階か
まあ、出会った時でいいや
探したりするのやめよ
真一のことは忘れなきゃ
そう思いながら
必死にしごとを覚え
みんなが驚くスピードでこなしていった