S×強気で恋になる
第18章 携帯電話
岡崎目線-----
なんでこんなときに。
「岡崎先生、本当に助かりました。
先生が来てくれなかったら・・・」
「次は慌てるなよ。俺はもう上がるから、なんかあったら電話して」
「お疲れ様です」
そんなやりとりをして病院を出たのが午後9時。
純平、飯食ったかな。
っーかあいつ待ってるかもな。
なるべく急いでとびらを開ける
ガチャリ
・・・
俺は目を丸くした。
純平が、寝てたからだ。
なにやってんだ、こいつ。
ここ玄関だぞ。
「おい。風邪ひくぞ。起きろ。」
「んー。」
そういって寝返りを打とうとする純平のケツを揉む。
ビクッー
「いっ!!わっ、何っ!!!」
「何じゃねーだろ。おかえりだ。お前、風邪引くだろ。飯にすっからリビングにいけ。・・・ここで犯すぞ。」
「っ!!!!」
純平はまだ寝起きでヨロヨロしてるものの、リビングへ歩き出す。俺はその後ろをついて歩いた。
「なぁ、今日の晩飯なに?」
「ラザニア。お前、トマト好きだろ?」
「・・・なんでわかんだよ、気持ちわりーな。」
「トマト食ってるとき笑ってるからな。」
「なっ!!!んなことねーよ!」
・・・なんか、俺本当こいつの料理に弱いかも。
家庭料理ってやつか?
酷いことしかされてねーけど、
俺、こーゆーの
食べたかったんだよね。
そう思って岡崎を見ると、丸い赤のプラスチックをもっている。
「トマトみたいだろ?通販でみつけたんだ。」
「お前、俺が折角お前の料理食えて嬉しいって思ってるのによー、それアレだろ?俺に近づけんな。」
「よく分かったな。小型バイブなんだよー。トマト・・・好きだろ?
晩ご飯まで、これ食べててくれ。」
おれは玄関へ走り出す
が、右手を庇うために早く走れず
あっけなく捕まってしまう。
「やめろ、離せ。無理だって。いやだ!」
「走った理由は?」
俺の髪の毛をいじくりながら不敵な笑みを浮かべて聞いてくる。
俺は恐怖で目を泳がす。
「うっ、・・・うんどう?」
「嘘つき。」