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S×強気で恋になる

第54章 純平のおもい




なんか泣いたらスッキリした


このホテルから会社近いし便利だ


それに会社用の携帯もらったから
そっち使えば会社の人とやり取りはできるし

日常生活用の携帯はもう使わなくて済む
真一が電話かけすぎて
電池なくなったし


早く俺から消えろ


昨日会社帰りに衝動買いした
新しいスーツを着て
気持ちを入れ替える


新しい鞄を持って


俺は家になっているホテルを出た


会社に入り
IDをかざしてエレベーターに乗ると

息をきらして和也が入ってきた


「っ、お前!!!連絡無視すんな!!」
「それは、専務としての命令ですか?」

純平の冷たい返答にビックリする

「はぁ?真ちゃんが家帰ってこないって言うし、俺の家にも来てないし、心配してたんだろ!!?」
「・・・・心配しなくても、大丈夫です。・・・ちょ、離して下さい」

突然和也に抱きしめられる


っ、やめろ


エレベーター開いたらどーすんだよ!!!


「やめろって!!!」

和也を突き飛ばそう暴れると
強く抱きしめられた


「わかったから。わかったから、も、無理すんな。」
「っ、・・・無理なんか・・・してません。」

チンとフロアに着くと
純平がそそくさと降り

そのフロアの人間が純平に群がるのを
エレベーターの扉の隙間から見えた


真ちゃんかえってこねーとしか
俺に言わなかったけど


なんかあったろ!!?


あんな純平


初めて見た




仕事なんかしてられっか!
ごめん、親父!!



そのまま俺は真ちゃんに電話をかけ
病院に行った





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