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S×強気で恋になる

第54章 純平のおもい


真ちゃんが休憩になるまで待合室で時間を潰していた



ら、いつもよりすっごく疲れた顔の
真ちゃんがフラフラっと診察室から出てきた



「・・・大丈夫?」

そう思わず言ってしまうほど
俺の弟らしくない状況に
少し困惑する

「何が。和也に心配されちゃ終わりだな、俺も。・・・話すことなんて何もねぇ。ただ、純平いねーと、・・・どんなに傑作のAV見ても、エロ本見ても、オナニできねーんだ。俺、もうおかしくなってたんだな。」


そう言って軽く苦笑される
そして、俺が真ちゃんに差し入れとして持ってきた缶コーヒーを勝手にとって、開けて飲みだした


何笑ってんの、こいつ


「・・・お前それでいいの?俺は、お前だから純平への気持ちセーブしてたんだけど。今日・・・あいつもう別人だったぞ。一生懸命、平気なふりして、痛いくらいだ。お前がどーにかしねーなら、俺がいくぞ!?」

「・・・いけば?」


そう言ったところで和也に思いっきり殴られる


とナースステーションにいた
看護師が悲鳴をあげた


「って、・・・さすがボクシングやってただけあるな。いてーっーの」
「おい。ヘラヘラすんな!!昨日、お前の元彼の桜田さんが実家にアメリカ土産届けにきたけど、お前、浮気したんじゃねーだろーな?!」

そういうと、真ちゃんはヘラヘラしてたのに
黙って下をむいた



そんなんじゃねーよ


ちょっと疲れるときだってあんだろ



俺が悪かったよ



俺が純平傷つけたんだよ





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