S×強気で恋になる
第54章 純平のおもい
朝から和也、なんなんだよ
そればっかりを考えながら仕事をこなす
と、突然電話がなった
電話を回されたのは外山上司で
そのあと血相を変えて俺に
詰め寄り、社長が呼んでるぞ
と伝えられた
え?
っと困惑しながらも
あれよあれよと部所から追い出され
気づけば最上階行きのエレベーターを待っていた
チンっと開くと
中に外国人風の真一くらいの歳の男が立っていて
じっとガン見される
軽く会釈をすると
ノリも外国人なのか、すぐに喋りかけてきた
「すっごい綺麗な顔ですね。社長に用?」
「そうですけど、顔はそんなことないです。」
「もしかして、・・・横山さん?」
突然名前を当てられ
俺は知り合いかと振り返る
「親父さんが昨日言ってたんだよなー。すっげー美人が真一の知り合いにいるって。そーでしょ?俺は、桜田航平。真一と・・・仲よかったんだよね。ちなみに、社長が呼んだ理由な、俺とお前とイケメン揃えてランチしたいんだって。おじさん、可愛いでしょ?」
そう言って俺の肩に手をかけると
この前真一からした香水の匂いが
鼻をかすめた
昨日真一の親父さんに会ったってことは
相当仲いいってことだよな
そっか・・・
そーゆーことか
よかったじゃん、真一
結構イケメンだし
お前とお似合い
「横山さん、下の名前何?っーか、日本人ってほんと堅苦しいよね!俺たちエレベーターでの出会いだろ?仲良くしよーよ!」
「・・・・純平です。」
すっげーいい男じゃん
真一、この純平って人にゾッコンなんだ
くっそー・・・
勝ち目ないくらい、圧倒される
何この
オーラの違い?
真一の横にいたらお似合いかも
そう思うと口が閉じてしまい
ものもの喋らないのか
純平も口を閉ざし
沈黙のまま社長室へ入った