テキストサイズ

S×強気で恋になる

第55章 絶対離さない

「俺に聞きたいことあんだろ。お前な口から聞いてよ」

ソファーに座ってじっとしていた純平に言う

「お前が俺を嫌いになったにせよ、最後にお前の本音聞かせろよ。俺たち絶対すれ違ってるだけだから。なぁ、教えて。そんで、俺に聞いて」

いつもより真剣な顔をした真一が
隣に座ってじっと俺の目を見る

も、どーせ終わりなんだ
全部全部言ってやるよ!!!


心の中でどんだに悪態をついても
涙ばっかりが溢れて
悪口なんて言えなかった

「っ、桜田さんと・・・会ってた、だろ・・。なのに、病院って言うし・・・俺お前喜ばせようと思って・・飯作って・・待ってたのに、っく・・久しぶりに・・兄貴きたら、・・浮気したって・・・俺のこと酷い目あわす、し、・・俺が疑ったから・・怒ったんだって、お前に謝ろうと思ってた、のにっ、く、お前俺のこと・・っん、も、嫌いなんだったら、・・出てけよ・・・!!!」


うん、うん、っとなだめるように相槌をうちながら
俺は笑ってしまいそうだった

こいつ、いつのまに

こんなに俺のこと好きだったってこと?

それなのに、俺一人で不安なって
純平のことは無茶苦茶するわ
航平には弱さみせたりして
バカみてー・・・


なんだよ


ホッとしすぎて


俺こそ気が抜けたわ・・・


よかった、



ストーリーメニュー

TOPTOPへ