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S×強気で恋になる

第55章 絶対離さない


っん・・・と涙をふくと、
目の前で座っていた真一の上半身がフラフラしていて
真一は眩暈なのか目を閉じていた


「・・・・しん・・いち・・?」
「お前が可愛いこと言うから・・も、心配で寝てねーんだからな・・・。航平とは何もねーよ。ただ、お前といるとつい怒鳴るし、お前何考えてるかわかんねーから、航平に甘えてただけだ。・・・俺もお前のこと頼らなかったから、・・・ごめんな。俺のこと嫌いなままでもいいからここにいて。」

そう言って真一が俺を強く深く抱きしめる

「もう離さねーからな。俺の大事な愛する人だから。お前は俺が幸せにするから。もう、どこにも行くな・・・俺だけの・・純平でいろ」

耳元で呟かれると

今までの日々や
優しい真一を思いだし

心のどこかでホッとする感情が湧き上がる


「・・・・・俺も、なんにも言わなくて、ごめん」


そう言うと、真一がニヤッと笑った

と突然いつものように上から見下してくる

「いいよ。犬が脱走することも、飼い主噛むことも想定内だからな。お仕置き、今日する?明日する?」

抱きしめたまま
耳を甘噛みしてそんなことを言われる
「!!!!!も、全然わかってねぇーだろ!!っく、」
「元気になったな。俺の愛の深さ、どんだけお前が好きか明日身体に叩き込んでやるよ。俺が浮気してねーこと、お前しか見えてねーこと、お前のために生きてること、証明するくらい抱いてやる!・・・楽しみ?」


「だから、Mじゃねぇって!!」

これでよかったのか?
わかんねーけど、全然わかんねーけど


ずりーよ

俺、真一の好きって言葉に弱いから
そんなことこんなに真っ直ぐ言ってくれんの
真一だけだから



こいつを振り払えねぇ・・・・・





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