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S×強気で恋になる

第56章 傷痕


突然純平が出てきたと思ったら
振り返った瞬間目を閉じた純平が
俺の体に寄りかかってきた


は?
純平?

・・・・血!?



何の音ですか?
とナースステーションからたくさんの看護師が出てきて、悲鳴をあげる。
ー怪我人がいるわ
ー片瀬先生も呼んで!!






純平・・・?




頭から血が・・・・





何が起こってる?!




俺が一歩引くと純平が床に倒れ
そんなに出血はないものの
目を閉じて意識を失っていた



「おい!!!!!!純平!!!!純平、血が・・・傷は・・おい、そこの看護師、処置・・・レントゲン・・・早く!!!!!」

ナースと一緒に担架にのせ
ガタガタと純平が運ばれるのを横目でみる


俺はその場にしゃがみこんでいた患者へ
怒りが止まらなかった


「っ、てめぇー!!!!!」
「こんなつもりじゃ、・・・ただ驚かそうと・・・こんな、つもりじゃ」

ドカッー!!!!

キャー!!!!









寝ていたら突然ナースに呼ばれ
俺は少し小走りで廊下を走っていた


すると、慌ただしく看護師が動いていて
何か起こったのだと悟る

と同時に岡崎さんの怒声が響いてきた

は?患者、殴られてる?!
「片瀬先生、早く岡崎先生止めて!!」
ナース達にそういわれ
俺が呼ばれた訳を知る

確かに止めなきゃ

「やめろ!!!!岡崎さん!!!やめてください!!!離れて!!!まじで、やめろってんだろ!!!」

俺が力いっぱい引き剥がすと
二人とも肩で息をしていた


っはぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・


とりあえず患者は部屋に戻され
岡崎さんはその場にしゃがみこんだ




何が起こった?



何があったんだ?



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