S×強気で恋になる
第57章 遠くなった俺
「・・・鍵渡してたっけ?っーか、ダチだっけ?わりぃ、なんか、よくわかんねぇ。」
なんかこいつ、いつもと違うな
頭包帯してっし・・・
「え?・・・まあな。真一は?」
「誰それ・・。あー、岡崎ってやつ?帰ったけど。っーか、あいつまじなんなんだ・・・。お前知ってる?」
・・・最初冗談かと思ったけど
本気でわからねーみてーだな
これは好都合かも
俺にツキが回ってきてる
「・・・教えてほしい?本当のこと。」
「あぁ。このモヤモヤは嫌だからな。教えろ」
下を向きながら、ポケットに手をいれ
純平が壁にもたれかかった
「本当のことはな、真一は俺の彼氏だ。またあいつ、ここにいたわけ?浮気性なんだよね。ごめんね。お前の彼氏は和也だろ?だから、和也のところに行け。真一がもしきても、それは浮気だから相手にするなよ?俺が知ってるのはこのくらい。まだきく?」
「・・・そーだったんだー・・・。なんかみんな言ってること違って・・・頭ごちゃごちゃする・・」
「お前、合鍵持ってるほどの仲の俺が言ってんだ。嘘じゃねぇよ。信じねーならいいわ。帰る、俺」
「え?ちょ、・・・信じるとかそーじゃなくて、・・・も、ぐちゃくちゃなんだよ・・・どーにかしろ」
なんかまじっぽいな
俺のこと信じてるみたいだし
可愛いとこあんじゃん、純平
ただの無口でクールで
真一の彼氏で気に入らないことばっかり
だったけど、なんか今日可愛いな
「どーにかしてほしいだろ?俺のこと・・・信じろ。明日の夜呑みに連れてってやろーか?」
「え?あー・・・・うん、そーだな・・」
「じゃ、会社の前のベンチに17時半な。俺のこと、航平って呼び捨てにしていいよ。」
「・・・・・航平。・・・。」
「じゃ、真一は俺がなんとかしとくから、お前は和也のこと考えて寝ろ。おやすみー」
あ、
っと言おうとしたところで扉が閉まる
あいつ何しに来たんだ・・・?
そっかー・・・俺和也の恋人で
あの岡崎って医者が邪魔してたんだ
航平がいるのに浮気かー・・・
なんか、しっくりくるけど
納得してんのに
このモヤモヤはなんなんだ
ー耳感じたろ。
っ、やめろ・・・
岡崎真一かぁ・・・・・
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える