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S×強気で恋になる

第58章 キスの味

後始末をしてやるか・・・
両手をほどき目隠しを取ると
涙でぐっしょり濡れていて

純平は嫌がっていたけど

綺麗で長いまつげも濡れそぼっていた


身体拭いてやるか、そう思って
立ち上がろうとしたら


ギュッと


腕を掴まれた



・・・こいつ意識あったのか



んだよ、こんなことすんな



「・・・・悪かったな、抱いて。どーせ俺は浮気性ですよー」

はいはい。と言った風に
軽く言って手を振り払おうとすると
純平が小さな声で呟いた


「・・・しん、いち、・・行か・・・ないで」


は?


行かないで?



イカナイデ?


仰向けで目を閉じて脱力している
純平の上に重なり合って
純平のおでこを触り髪の毛を掻き上げて
俺のおでこをくっつける

おでことおでこをくっつけると
心の距離が遠いなんて
感じなかった


そしてそのまま純平を見る


と、気づいたのか純平が目を開けた







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