S×強気で恋になる
第58章 キスの味
「なに?俺先に寝るぞ。」
「・・・髪だけ洗って。傷のとこ・・・怖くてあんま洗えてねぇ、から・・」
「はぁ?お前さ、そーゆーときばっか俺を頼りやがって。早くしろ。王様か、お前は!!のんびりしてんじゃねーぞ!」
いつまでも湯船にいる純平に怒鳴る
「わっ、わかってるよ!!っ、髪だけな?!変なことすんなよ!!?」
あー確かに目つぶって髪洗ってるとき
いたずらし放題じゃん
そう言われるとしたくなる
アンダーヘアーも洗ってやろーか?
なーんて・・・
そーしよ
泡泡ヌルヌルで後ろから触り放題
こいつ目つぶってるし
え?神様がくれたシチュエーションか、これは!!
ついでに、そのままもう一発・・・
ありだな
たった何秒間の間に
めまぐるしく脳が動くのを感じる
「しねーから。ほら、座って後ろ向け。・・・目つぶってろよ?」
「あぁ。理容師にみてーだな、お前。なんか、マッサージみたいで、頭スッキリする・・」
「俺のせーで、怪我させて悪かったな。他に思い出せないとか、覚えてねーことないか?モヤモヤしたり、なんか頭痛かったり」
ザアアァァァァアーー
とシャワーで濡らしシャンプーをつける
頭小せぇーな、こいつ
両手でつぶせそう
脳みそすっからかん、なんだろーな
あ、でも、こいつ国立大だし英語ペラペラなんだった
そりゃ、モテたろーな
と、俺の質問にずっと悩んでいた純平が口を開ける
「んー、いや、わかんねぇ。ないと思う・・・かな。」
「そうか。なんか、どっか足りねーとこあるか?」
「あ?適当でいい。傷口のあたりだけ、念入りにしてくれたら、別になんでもいい。」
そうか、と、小さく返事をしながら
純平の濡れた裸体を見て
俺の息子は少しずつ大きくなった