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S×強気で恋になる

第59章 なくしたもの

と、突然パッと電気がつき、
一番近い一階のフロアにエレベーターが向かう


え・・・?動いた、動いた!!!!
感動しながら、純平を揺すり起こす

「・・・・ん、・・・は?・・お、やった、動いてる、やった!!!」

俺は喜びのあまり、サッカー選手並みのハグをし
和也と抱き合う


チン・・・


扉が開いても興奮は収まらず
もうおかしくなるくらいじゃれまくっていると
すっげー殺気を感じ、俺はエントランスをみた


げ!!!!


真一・・・!!!


「おい。何してる。浮気か。エントランスで?堂々と?抱きしめ合いながら、笑って?俺はこの雨の中停電すっから、病院で忙しく働いてきたのに?あ?」

「まーまー、落ち着け。俺たちここに閉じ込められてたんだ1時間半くらい。だから、あまりに嬉しくてなぁ?」
「ぞーだよ。浮気なんかしてねぇ。・・・びしょ濡れじゃねーか。ほら、頭拭いて・・」

純平が小さなハンカチを取り出し差しだす



こいつ成長したな

「・・・純平。可愛いな。・・許してやるから、俺も抱きしめて」
「やだよ、恥ずかしい!!ここ、エントランスだろ?家まで待てよ。」
「さっき和也としてたろーが!!!」
「あれは、嬉しくてついだろ!!普通はやんねーよ!!」


ぎゃあぎゃあと言い合う2人を無視してエレベーターに乗る

「おい。早く乗れ。真ちゃん。いい加減にしろよ怒鳴るの。」

はぁっとため息をつくと

まだ揉めてるのかわーわー言い合いながら
エレベーターに乗ってくる

うるせーよ、バカップル

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