テキストサイズ

S×強気で恋になる

第59章 なくしたもの

っ、やべ・・・落ち着け、俺
も、貞操帯とって・・・

くそー・・・

そのまま目を閉じ、ソファーに横になる



「真ちゃん、純平疲れ切ってるだろ。お前さ、そんなんだからダメなんだろ?何もわかってねーなー、純平の気持ち。」
「あ?わかってるけど?基本的にあいう俺のこと好きだろ。」
「あんまつけあがんなよ。純平な、航平が真ちゃんと付き合ってた頃の話、めっちゃ聞かされたって言ってたぞ。思い出したとは言え、何が本当で何が嘘かわかんねー状態でお前のこと信じてんだから。知ってた?」
「・・・・知らなかった・・。」
「航平とお前が深い仲だったってのも、輸血してもらってお前が航平に助けられたのも事実だ。でも、それとこれは別問題だろ?航平も命の恩人だけど、いつまでもそれを引きずってもしょーがねぇだろ。純平だけをみろ。返事は?」

そこまで言うと真ちゃんは、少しうつむきながら、俺から離れた

「はーい。輸血の話はするな。ったく、和也はすぐ説教だな。純平手放したりしねーよ。リードで繋いどかねーとな」
「だからそれ!お前、気づいてないかもだけど、純平は飼い犬扱い。航平は元彼で、人扱い。・・・ほら、晩飯にするぞ。純平起こして。」

和也に言われて、ハッとする

純平は犬扱い
航平は元彼、人扱いか

そんなつもりねーけどなぁ・・・・

なんか純平犬っぽいし
エサやると懐くし・・・
頭撫でたら喜ぶし・・・
スキンシップ好きだし・・


俺帰ってこねーと飯食わずに待ってるし

犬っぽいんだよ

だから居心地よくて、純平には俺しかいなくて
守ってやりたくて、いっぱい楽しいこと経験させたくて

はぁ・・・

丸まって寝てるし


「純平、起きろ・・・・、ご飯だぞー、飯だぞー」
「んー・・・・」

ちっせー頭で考えんな
俺のことだけを信じろ

絶対裏切らねぇからな・・・

ストーリーメニュー

TOPTOPへ