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S×強気で恋になる

第60章 俺の知らないこと


なんだかんだ言いながら
とりあえず連れてきて
とりあえず個室で
とりあえず向かい合って俺たちは冷静に酒を飲んでいる



なんだよ。
横山全然酔わねーじゃん


「横山。もっと呑めよ。ほら、これとかうまいぞ。」
「えーアルコール度数高いじゃん。っーか、酔っ払う気ねーし。外山さぁ・・・・・酔わせたいの、俺のこと?」

ドキッ・・・・

突然横山が誘うように机に頬杖をついて
俺の顔をチラッとみる

そのときの流すような目と
首をかしげたときに髪がサラサラと落ちた仕草に

俺は完全にドキドキしていた


なにこいつ


俺のこと・・・誘ってんのか?
天然・・・?
馬鹿・・・?


「酔わせたい、ったら?」
「・・・酔わねーよ。ばーか。・・あー、エイヒレうめーな。はつ、まだ?」

「焼き鳥好きだなー。お前焼き鳥とエイヒレばっかじゃん。」
「うるせーよ。外山さー、夜夢とかみる?」

枝豆を頬張ってた外山に唐突にきく

「は?夢?・・・あんま見ねーかな。たまに、エロいやつ見るぐれーで。お前もそーだろ。ガキじゃねーんだし。」

「・・・・そーだな。」


俺やっぱおかしーのかな
ガキの頃の夢ばっかり見る

幼い頃から虐待されてると、脳のどっかが萎縮しやすい。とか、心の傷、とか後遺症が残るから、
お前の夢も、そんな類だろって
真一に言われたけど

頭打ってから、本当に突然ぶわーって思い出して
やばいんだって・・・

幸せになりてーなぁー・・・


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