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S×強気で恋になる

第60章 俺の知らないこと


何分に日本の空港着く
とは言ったけどさ・・・・


何便に乗るとか言ってねーのにさ・・・
今もう夜なのにさ


俺はキャリーケースをゴロゴロしながら
何度も目をこすっていた


疲れてんのか、俺は


いや、現実だよな?


あの出口のゲート付近にいるの
純平だよな?



あいつお迎え・・・・
やべー疲れ吹き飛ぶわ

貞操帯そんなに不安になった?
可愛いな


キャリーケースをゴロゴロと引っ張ってくと
純平がフラッと出口を離れる


は?おい。
感動の再会まであと少しなのに
っーか俺に気付け。

背がデカイの俺しかいねーだろ、このフロアに!!

ったく・・・

そう思いながら、目で追うと
純平が自販機でコーヒーを買った

ゴクゴク飲んでんじゃねーよ
喉乾くまで待ってた?

ったく、けなげだねぇ

「純平」


名前を呼ぶとパッと振り返り
俺に抱きついてきた



お?

どした?めずらしーな。


純平が俺の左手をもって、自分の頬に当てすり寄って来る。


犬か?猫か?
なんかこーゆーことされると、

飯あげずに置いてった気分だし
こんな擦り寄られてニャーニャーされると
純平のこと飼ってる気分になる


「こんなとこで何してんの?」
「・・・真一に会いたかった」


!!!


ありがとう貞操帯


ありがとう禁欲生活


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