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S×強気で恋になる

第61章 俊哉×航平

お母さん、とか呼びたかったな

まあ、真央ちゃんもみんな
元気で・・・

そう思いながらとぼとぼ歩く


なんか、途端にお腹すいたな
そういえば何も食ってねぇ


岡崎に・・・怒られるな


家族






もうたくさんだ
手に入るわけのない現実も
わけのわからないものを欲しがる自分にも


桜田家かなんかしんねーけど
俊哉の借金チャラになんなら
俺・・・・・


高校の時からそんなん慣れてるし


とりあえず・・・電話しよ
あのまま鞄拾ってくれてたら、誰かしら出るだろ

俺のこと飼うなら迎えにこい、っーの


公衆電話なんか撤去しちまえ、ぅて思った時期もあったけど携帯ないとき助かるな


そう思いながら俺は俺の携帯にかけた



「はい!!!」

怖っ!!!
怒鳴られた・・・

「あの・・・」
「純平、どこにいる!?」
「はぁ!?なんで俺の携帯にお前が出るんだよ!!」
「純平、旅行か?俺もまぜろ。温泉入りたい。場所教えろ」
「いいよ、今から帰るし。」
「お前!!一人で観光して馬鹿じゃねーの!?一人旅!?かっこつけんな!俺も誘え。」
「かっこなんか、・・・岡崎ってうるせーよな。」
「はぁ?お前喧嘩なら顔見て売れ。とりあえず、その最寄り駅付近にいろ。まて、携帯で調べるから・・・あー、ファミレスがある。そこにいろ。ずっと。そこから動くな。」

ツーツーと電話が着られ
俺は唖然としていた


なに?
なんかわかんねーけど、すっげー早口ですっげー怒ってて

とりあえず、なんか怖いし

ファミレスにいよ


あ?

なんでここにいること知ってんだ?


っーか旅行に行ってるって
ずるい俺もまぜろ、か

なにそれ笑わすなって


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