S×強気で恋になる
第62章 旅行が教えてくれたこと
「わり・・・泣くとは思ってなかった。」
「もっと泣けばいいのに。この窓から外見てたのか?」
「・・・・つん。そこから見る世界しか知らなかったからな。てゆーかさ、なんでお前管理人から鍵借りてた?てか、俺の昔のマンションなんで知ってんの?」
「天才だから。」
そう言ってニッと笑うと
純平がため息をつきながら
俺の頬にキスをする
「お前ムカつくけど、すげーよな」
そう言って部屋を見渡しながら
クローゼットから出て行く
ムカつくってなんだよ
バーカ
でも、このクローゼットあっちこっちの木のヘリに傷がついてる
結構長い間閉じ込められたり
ここに放置されたりして
最後置き去りにされたんだもんな
そもそもご飯なんか全然与えてねーのに
発見されたのは
3日後
考えたぢけで恐ろしいな
通報したのは
離婚したお前の親父か・・・
そんなことを考えながら俺は窓から外を見ていた
窓からは子供と母親が一緒に
小さな公園で遊んでいる姿がみえた
じっと考えながら見ていると
純平に後ろからフワッと抱きしめられる
「真一、何見てるんだ?」
「・・・・・少年純平は何して遊ぶのが好きだったんだ?」
「質問返しかよ。・・かくれんぼ以外ならなんでも好きだったな。そー言う、真一少年は?」
「・・・さーな。純平さ、産まれてきてくれてありがとな。・・・後ろ向け。首輪つけてやる」
俺を抱きしめいたら純平を離し
そのまま後ろを向かえせて
ネックレスをつける
そしてそのまま抱きしめた