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S×強気で恋になる

第62章 旅行が教えてくれたこと



純平をそのまま引き上げ布団に寝かせると
疲れているのか

少し頬が痩せたように感じる


飯食ってたか?
せっかく丁度いい細マッチョなのに
俺は、痩せ男は嫌いだぞ


綺麗なツラしやがって


濡れた頭を撫でながら
おでこに手をあてる



嫌なこと悲しいこと
お前を苦しめること全部・・・



なかったことに出来たらいいのにな




そんな過去もあるのに
俊哉に振り回されて



どんどん追い詰められて



一人で限界だったろ




初めて出会った日も
めちゃくちゃ美形でいい男なのに


優しそうで穏やかな空気をまとってるのに
どこか悲しげで
どこか諦めていて

口を開ければくってかかるし
素直じゃねーし


俺あんとき
本当にお前に惹かれて
なんかすげー興味もったんだからな



お前聞いても言わねーし
感じさせねーから
こんなにいろんなこと背負ってるもの知らなかった


だからかなり強引に組み敷いちゃったけど



お前の幸せ



俺ちゃんと考えてるから



俺、初めて
こーゆー気持ちになれたから



産まれてきてくれて
俺と出会ってくれて



ありがとう















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