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S×強気で恋になる

第62章 旅行が教えてくれたこと



ん・・・・

っ、体重い・・っーか怠いのか


ここどこだっけ?


あぁ、そーだ


・・・岡崎がむちゃくちゃしたんだった




っくそ、あいつどこ行って



ぐっと上半身を起こし布団から出ると
障子の向こうから
すごくいい匂いとお鍋がグツグツいう音が聞こえてきた

貸切露天風呂といい
この豪華な和室といい

あいつ金持ちだよな・・・


あ?


会話?




小さな隙間から隣の部屋を覗くと
豪華な料理がたくさんあって
真一が高そうな肉をしゃぶしゃぶしていた

「お連れ様は休憩してらっしゃるんですか?」
「ええ。寝てしまったんですよ。一番豪華なコースを二つ頼んでおいたっていうのに。待ってるのも暇なんで、食べ始めようかな、と。お刺身、もっともらえる?」
「そうなんですね。かしこまりました。すぐ持ってきますね」

はぁ!!??


あいつーーー!!!!!


そう思って飛び出たいのに
旅館の人がお刺身などの説明をし始め
俺は眺めることしかできなかった



俺もお腹すいたのにー!!!!
っーか、普通待ってんだろ!!

お前がヤりまくるから
寝たというか気を失ってんの!!!



その俺をおいて
自分だけ美味い飯を

って、あーー!!!!!


また肉食った!!



も、最低だ、あいつ!!!




ごくっと唾を飲み込みながら
俺はもう一つのことに仰天した




っーか、俺!!!

全裸じゃねーか!!


服は?

服がねぇと



どっちみちでれねぇよ・・・



本当に意地悪するよな



真一のハゲ


バカ


アホ


マヌケ



真一の意地悪!!!




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