無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「さて。連れが起きたみたいなんで。また用があったら呼びますね。はい、はい、ありがとう。」


パタパタと誰かが出ていく姿を隙間から見ていると
障子がバーンっとあいた

「わ！！！」
「わ！！じゃねーだろ。何布団にくるってんだ。立て。」
「裸だからだろーが！！服よこせ！！」
「純平。立てって俺は言ってる。」


なに・・・こえーし


立てばいいんだろ

立てば



そう思って少し恥じらいながら
布団を肩からかけながら立ち上がる


「布団。邪魔だな。」
「っ、寒いだろ！！何がしたいわけ？！俺腹減ってんだけど！！」


全裸で立て


と視線に脅されて、肩からかけていた掛け布団を床に落とす



刺さるような視線が痛くて
俺は涙目だった


「純平。色っぽく、そこの部屋着、着て。」
「は？なにこれ、浴衣？こんなん着たことねーよ・・・」
「黙って色っぽく着ろ。ムービー撮ってやる」
「ちょ、パンツは？」
「履く必要ある？」


・・・・・


いやあるだろ！！！



っ、でもまあ、突然だけど一応旅行なわけだし
怒らせたくねーよなぁ・・・



「純平。飯冷める。」
「っー！！！も、わかったから、撮らないで」
「女かお前は。ほら、アップにしたお前のモノ、可愛いぞ」
「ちょ、変態！！！やめろって！」
「顔真っ赤。早くしろ、おっせーなぁ」


初めて着るのか
たじたじと浴衣を着る姿を見る

イケメンだよなー

腹立つなー


薄くついた筋肉も骨格も仕草もオーラも
完璧じゃねーか


にしても着るの下手くそだなー


こいつがノーパンで

これから晩飯食って
また温泉行って
夜この部屋でまた乱れると思うと


鼻血もんだな



っーか、着れなさすぎて
見てらんねぇ


手伝ってやるか
十分色っぽいとこ見れたし

こーうなじとかさ
濡れてる胸板とかさ


俺は撮っていた動画を止め
純平の手を取って


そのまま帯をつけてあげる


そのついでに俺があっちこっち可愛がり
反応を楽しんだ