
S×強気で恋になる
第62章 旅行が教えてくれたこと
「おい。無視すんな。・・・純平。これも食え」
「・・・・・。」
「ったく、機嫌わりーな。せっかくの旅行だろ?仲良くやろーぜ。俺の隣で食えよ。」
「絶対いや。」
なにが機嫌わりーな、だよ!
浴衣着せてくれたと思ったら
いっぱい手を入れで触ってくるし
結局一発出ちゃったし
最悪だ・・・!!!
「純平、酒飲め。な?」
真一が高そうな焼酎と日本酒を差し出してくる
飲みてーけど
このあと風呂また入るんだったらキツイよな・・・
「・・・・飲んだら寝ていい?」
「・・・うん。気持ち良くなって寝よーぜ」
そう言って、純平と乾杯をする
酔っ払ってさ、可愛いくなれ
俺にお前の心の奥底の声
聞かせろ
「・・・真一。これ、なに?」
「こまいと、めひかり。うまいぞ。あとな、これも食え。豆腐の田楽。おつだろ?」
「・・・・うまいな。」
やっと笑ったか
神戸きてこいつに会ってから
ずっとどこか固い表情で
純平強張ってるし
笑顔なんてなかったから
安心した
純平の笑顔見れて
俺のがホッとしてる気がするな
酒回るー
やべぇ・・・
