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S×強気で恋になる

第62章 旅行が教えてくれたこと


「そろそろ上がるぞ。のぼせる。・・・純平?」

ぼーっと夕日を見ていたが、
いい加減あがろうと思い
純平に目を向ける

・・・寝てる?

ゆさっと揺すると、そのまま純平は倒れこむように俺の手の中に傾いてきた

何度か名前を呼びかけても
反応がない純平を見て
意識なかったことに気づき俺は純平のおでこに手をあてた


・・・疲れてた?
体調でも悪かったのか?


そんなことを考えながら
そのままキスをして抱き寄せ
抱き上げると純平はうわ言を言っていた

「・・・た、か、ひこ・・」



・・・なんで隆彦?
そう思いながら、純平の頬を撫でる

「純平、水飲む?・・・寝とけ。な?」

優しく言いながら、テラスを歩き部屋に入った

濡れた体を適当に拭いて
ベットに優しく寝かす

と、あちこちに激しい引っ掻き傷がついているのに気づいた


これ・・・引っ掻いたっーか爪たててるの・・・俺・・だよな


純平の手を握りながら昨日のことを必死に思い出す



酒飲んでー・・・


隆彦?



隆彦来た気がする・・・



純平、昨日俺・・・
もしかしてお前のこと傷つけた?


なんにも言わなかったけど
隆彦がお前に何か言ったか?




・・・・・ごめんな


純平・・・俺がそばにいる



そう呟きながら
そのまま同じベットに滑り込み
純平の頭の下に腕を入れる

そして優しく抱き寄せ


キスを重ねる

唇から首筋へ
吸い付くような肌を堪能しながら
俺は眠りについた




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