S×強気で恋になる
第64章 お前といるから
真一を責める気はなかった
むしろ心配をかけたのは俺で
謝らなきゃいけなかったのかもしれない
だけど、あの時ベンチにいてくれたら
お土産渡して喜んでくれて
楽しく帰れたのに
そう思うと
悲しくて情けなくて惨めで辛くて
どーにも抑えられない感情が溢れ出ていた
いなかったからベンチに座って真一を待ってた
そしたら声をかけられた
連れの人が体調悪そうな感じでトイレに行ったって
今考えたら嘘に聞こえる
なんで気づかなかったんだろ・・・
それにお土産・・・
多分楽しみにしていた真一に
渡せなかった
俺なにやってんだろ
誰か知らない男たちの感触が体に残っていて
涙がじわじわと出てきていた