狼男子の扱い方
第7章 翌日の学校での行為
「あの人のこと…
美華は、嫌いなの?」
「え……」
─嫌いな…わけがない。
だって
涼ちゃんは
あたしの初恋の人だったんだから。
「─美華、あたし先に
教室いってるね?
ちょっと気分落ち着かせな」
笑顔であたしへの質問の答えを
急かさずに立ち上がると
真紀は屋上から出ていった。
──静かな屋上に
あたしだけが残る
起こしていたからだを
もう一度倒し、
地面に寝転がると
大きく、雲ひとつない
澄んだ青空が
目一杯に広がった。
「…気持ちいー…………」
ずっとこのまま
何も考えずに
ボーー…としていたいな。
あたしは
いつのまにか目を閉じて
眠りについていた。
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