狼男子の扱い方
第2章 部活終了時での行為
「水谷、あんた……制服濡れるよ?」
あたしは、背の高い水谷を
みあげてそう忠告する。
「うるせぇ。黙れ」
っ……
鋭い目つきが
殺気までも感じさせる。
びくんと肩をあげた瞬間、
ぐっ とあたしは
腕を捕まれ、思いきり
引っ張りあげられる。
「った!何!?」
「おい。早く終われよ」
……は?
「え、なん…… っ」
"なんで"
そう反抗しようとすると、
また睨まれる。
逆らえない……。
どちみち、もう終わる予定
だったからいいんだけど……。
あたしは水谷から
逃げるように更衣室に走った。