狼男子の扱い方
第8章 中学での行為
◆◆◆
「っ、ありさちゃん!」
最後の授業がおわり
みんなが教室を出て
先生と話をしに行くなか、
最後まで残っていた
ありさちゃんを呼び止める
─…心臓、しずまれ……っ
「涼くん、?どしたの?」
首をこてっと傾けて
不思議そうな顔でオレを見つめる
……可愛い。
オレはごくん、と
息を呑んで
ありさちゃんを真っ直ぐにみた
「……ありさちゃん…っ、
オレ、
ずっと前から…
ありさちゃんが、好きでした!」
恥ずかしすぎてオレは下を向く。
─言った……!!
「……え、」
ありさちゃんの声に
オレは顔をあげる
だって
その、『え?』
って声は
すごく、嫌そうな
声だったから。