狼男子の扱い方
第8章 中学での行為
「ありさ、ちゃん、?」
「…ありえないんだけど…っ」
「え、?」
「率直に、無理……。
あたし、付き合ってる人いるし。
それに……
あたしと涼くんが付き合うって
想像できないし?」
───は、?
なに、これ
オレ
フラれてんの?
「……なん、「今まで
すごーいアピールだったけど
そんな気づかないほど
あたし鈍感じゃないよ?」
にこっ、と笑って
そう言ったありさちゃんの表情は
笑顔なのに
なぜか、複雑そうだった。
「涼くん、ごめんね…?
でも、無理だから」
そんな言葉を吐き捨てて
ありさちゃんは
オレらしか残っていない
教室から出ていった。