狼男子の扱い方
第8章 中学での行為
「同情なんかじゃない!!」
「じゃあなんで?」
─え?
「なんで、ここにいんの?
いつもなら先帰るじゃんか。
なんで慰めにきてんの?
バカにしにきた?」
─なにを言ってるの?
なんで
そんな風に…とらえるの?
あたしは…
いまも、
涼ちゃんが好きなんだよ?
好きだから…いるんだよ……。
でも、
そんなこと…今は言えなくて
涼ちゃんの肩にのせた手を
そっと離した
すると
涼ちゃんの、
鋭い目が
あたしを捕らえた
「…涼ちゃ、 !?」
突然、
涼ちゃんの強い腕の力で
思いきり壁に押さえつけられる
─涼ちゃん…?
「なぐさめんならさー……
オレのお願い、聞いてよ」