狼男子の扱い方
第11章 夜、正門での行為
「………っ」
あたしはその場に
崩れ落ちた。
─どう…しよう…
逃げられないよね…
あたしは体を震わせる。
─もうやだ…
無理矢理なんてこわいよ……
「みーっ!」
階段の上から
涼ちゃんの声がした。
「…涼、ちゃ……」
あたしのか細い声は
涼ちゃんの耳に届いたようで。
涼ちゃんは咄嗟に
あたしを見つけ、きゅっと
抱き締めた。
「っ大丈夫か…?
何があったんだよ」
優しく頭を撫でながら
涼ちゃんはあたしを包む
そんな涼ちゃんに
あたしは泣きついた
「涼ちゃん…っ
お願い…今日…一緒にいて…っ」