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パシッ


顔面目掛けて勢いよく飛んできた拳を片手で受け止め、もう片方の手で男の腹を殴ると、2mぐらい吹っ飛んで壁にぶつかる。



「ぐふぁっ！」



「テメェなにしやがんだ‼」



仲間が殺られ怒ったあとの4人も一斉に咲斗に殴りかかって行く。


パシッ

バコッ

ドスッ


拳をよけた時に、なにか黒い物が落ちた。


ん？カツラ？


咲斗の髪は黒から綺麗なミルクティー色の髪に変わっていた。



咲斗はカツラが落ちたことに気づいていないのか、あとの4人も倒して、先まで不良達に絡まれるていた男の子のほうに振り返り歩きだした。



その時1番最初に飛ばされ倒れていたやつが、走ってきて咲斗にバシャッと水をかけた。



「ざまーみろ！俺らに逆らうからだ」


負け惜しみにしか聞こえない最後の決め台詞を言う男。



「あ゛ぁ⁈ふざけんなよ」


バコッ


咲斗が思いっきり不良を殴ると鼻血を出して伸びていた。



「最悪…あいつらのせいでビショビショじゃねぇか」


濡れたシャツを見てため息をつく咲斗。