
月夜の下で…
第2章 ~ 告白と嫉妬 ~
『みちる…愛してる‥‥ 』
ベッドの上で、重なり合う楼とみちる‥‥
『あっ…楼…ダメ‥‥』
熱い吐息が混じり合い、口を塞ぐように唇が重ねられた―――…
そう…こんな風に‥‥
………え…?
カーテンの隙間から朝日が差し込む中…
唇に柔らかく温かな感触に気が付き、目を開けると―――
整った楼の顔が超アップで視界に入ってきて、キスされていることに気がついた。
えっ!?
なんで楼がっ?!
ようやくキスから解放され、覆い被さっていた逞しい体が離れた。
その瞬間、みちるは慌てて勢いよくベッドから飛び起きた。
「こっこんなとこでなに してるのっ!?
っていうか
どうやって入ってきた のっ!?」
「普通に玄関から入って きたけど
寝顔見てたらキスした くなっちゃって!」
パニックになっているみちるをよそに、楼は無邪気な笑顔を浮かべた。
夜這いならぬ朝這い… ?
よりによってあんな夢 見た後にっ…
心臓がすごくバクバク いってる‥‥
「――で…
なんでこんな朝早くに ?」
「そんなの決まってるじ ゃん
早くみちるに逢いたく なって♪
寝顔‥すげぇ可愛かっ た!」
恥ずかしさで一気に顔が赤くなってしまい、みちるはそれを隠すように俯いた。
朝から心臓に悪すぎる っ…
こんなんで今日一日も つのかな‥‥?
