
月夜の下で…
第3章 ~ 愛しい人 ~
「みっみちる!?
っていうか
オレのこと怖くないの っ?」
「怖いわけないよっ!
楼はぼくの初恋の人で 初めて大事って思えた 人でっ…」
「…なんだ…
オレと一緒じゃん」
2人は愛おしむように見つめ合い、ゆっくりと唇が重なり合った―――…
「…んっ…あっ‥‥んん ‥‥」
触れるだけのから深いのに変わり、そのぎこちなさが心地よく感じた。
ドサッと‥少し乱暴にベッドに押し倒され、楼の逞しいな体が覆い被さってきた。
「みちる‥オレ…優しく できないかもっ‥‥」
顔を赤くしながら息を乱す楼に、胸の奥がキュンと締め付けられた。
「ぼくは大丈夫…
楼…大好きだよ‥‥」
「みちるっ…!」
気持ちが高まり過ぎたせいか、いつの間にか人の耳から狼のような耳に変わっていた。
対照的な二つの体は重なり合い、深く甘い‥愛と快楽の中へ身を委ねた―――‥‥
