
月夜の下で…
第3章 ~ 愛しい人 ~
結局、土日の休みは楼のアパート(ベッド)で過ごした…
午前の授業の真っ只中…
一人だけジャージ姿のみちるは、少し疲れた様子で机にヒジをついていた。
2日間ずっとはさすが にこたえる‥‥
寝る・ご飯・お風呂以 外ずっとだったし…
まだ体がだるいし‥腰 が痛い‥‥
しかも…初めてした時 に、着てた制服が無残 なことになってたし
朝帰りしてすごく怒ら れたし‥‥
…でも…
すっごく幸せで充実し 2日間だったなぁ~…
ふと、ベッドでのことを思い出し、カーッと顔が赤くなり鼓動が早く強く脈打った―――‥‥
駄目だっ‥全然勉強に 集中できないっ…
気づいたら楼のことば かり考えてて‥‥
早く‥昼にならないか な‥‥
ブー‥ブーと、ジャージのポケットに入っている携帯が震え、こっそり確認すると…
〔勉強つまんなさすぎ! みちると一緒のほうが 100%楽しいし!〕
という楼からのメールに、自然と笑みがこぼれた。
あれ‥もう一通きてる ‥‥
〔月野について話しがあ る。
昼休み、屋上で待って るから〕
森崎先輩からのメールに、表情は一転した。
森崎先輩…あの時‥‥ 楼が狼人間だっていう ことに気づいてっ‥‥ どうしようっ
サーッと‥顔が青ざめていくのを感じ、授業が全く手につかなくなってしまった。
