
月夜の下で…
第4章 ~ 白銀(ハクギン)の狼 ~
その後…
水族館へ行き‥ショーを見たりしていると、あっという間に日が暮れた。
夜からは、楼のアパートで誕生日ケーキを囲み‥暗い部屋の中、みちるはろうそくの火を吹き消した―――…
「誕生日‥おめでとう」
「ありがとう
今日はすっごく楽しか った!」
嬉しそうに、満面の笑顔を向けた直後…
いきなり唇が重ねられ‥驚いて目を丸くさせた―――
「ねぇ…オレのこと‥好 き…?」
「?好きだよ」
「どれくらい?」
「えっ?
どれくらいって‥‥」
そんな真剣に見つめら れると‥緊張しちゃう ‥‥
「ねぇ…教えて‥‥」
「ぼ‥ぼくの…体‥心‥ 人生…
全部‥捧げたいくらい ――…」
あーーっ
言っちゃったっっ!! 恥ずかしすぎて逃げた いっ
カーッと‥顔が真っ赤っかになり、楼と目が合わせられなくなってしまった。
「みちるっ」
「わぁっ!!」
いきなり抱きつかれ、勢い余って後ろに倒れてしまった。
「すげぇ嬉しいっ
っていうか‥今ので理 性ふっ飛んだかも‥‥ 」
互いに顔を真っ赤にさせながら見つめ合い、ゆっくりと唇が重ねられた‥‥
「みちる…いい‥‥?」
「う‥うん」
その言葉を合図に‥みちるをお姫様だっこして寝室へ運んだ―――
優しくベッドに寝かせた後‥逞しい体を覆い被せ、真剣な眼差しで見つめた‥‥
「みちる‥愛してる…」
「ぼくも…」
また唇を重ね…楼は、そのまま首筋へと這わせていった―――
そして手は、優しく服を乱していく‥‥
「あっ…んっ‥‥」
なんか‥いつもと違う ‥‥
いつの間にか全て脱がされ、全身にキスが落とされていく―――‥‥
唇が触れる度‥ビクッと体が跳ね、小さく声を漏らした‥‥
