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月夜の下で…

第4章 ~ 白銀(ハクギン)の狼 ~

 
 
 
「あちィ…」
 
 
 
暑そうに服を脱ぎ捨てた楼…
鍛えられた体に、ドキッとして目が離せられなくなってしまった―――… 
 
 
 いつ見てもすごい筋肉 …
 なんか‥いつもよりド キドキするっ‥‥
 
 
「みちる…オレ‥もうっ ‥‥」
 
 
 
息を乱しながらそう言うと‥いつの間にか狼の耳に変わっていて、犬歯まで生えていた。
 
その瞬間‥少し乱暴にみちるを求め、快楽が一気に押し寄せてきた。
 
 
 
「はぁっ…ああっ…!! …んんっ‥‥楼っ…
 そんなに激しくしない でぇっ…!」
 
「やだ…
 っていうか…もうとま んないっ…」
 
 
 
とろけるような愛の中、2人は夢中で求め合った‥‥
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「みちる‥ごめん‥‥」 
 
 
月明かりが照らす中…
2人はベッドに横になっていて、みちるに腕枕しながら申し訳なさそうに見つめる楼‥‥
 
 
 
「なんで謝るの?」
 
「いや…今日はみちるの 誕生日だから
 紳士っぽくしようと、 がんばってたんだけど 
 途中‥興奮しすぎて  理性ふっ飛んじゃって ‥‥」
 
 
 楼‥‥
 だから‥いつもと違っ たんだ‥‥
 
「ありがとう
 そう想ってくれるだけ で十分だよ
 
 それに…
 ちょっと乱暴な楼も‥ 紳士っぽい楼も…
 両方好き」
 
「みちる…」
 
 
 
見つめ合い…ゆっくりと唇が重ねられた―――… 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「…真田みちる…か‥‥ 」
 
 
 
月明かりだけが照らす森の中…
 
大木の上に座り月を見つめる愁の姿があり、どこか寂しげな感じだ。
 
 
 
 面白そうな奴だ…
 退屈してたから遊ぶの に丁度いい
 
 こんな‥つまんねぇ毎 日が‥‥
 少しは楽しくなりそう だ―――…
 
 
 
フッと‥妖しげな笑みを浮かべ、月を見つめ続けた――――‥‥
 
 
 
 
 

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