月夜の下で…
第5章 ~ 略奪愛 ~
木の陰でカップル達がエッチしている姿があって、時々喘ぎ声が聞こえてきた。
こっここってっ…
もしかして夜はエッチ スポットとか…!?
愁…知っててっ‥‥
「だから俺らも…な?」
「な‥じゃないよっ!
ぼくは‥楼以外っ」
言い切る前に押し倒され、完璧な体が覆い被さってきた―――
「今日は‥前みたいに途 中でやめねぇからな
…お前が欲しいっ!」
真っ直ぐな目…
だめだっ…ちゃんと断 らないとっっ
流されちゃだめだ!!
「ぼくは…楼以外いらな い
…楼とじゃないと嫌だ っ」
「…そっ…
そー言うと思った‥‥
でも…
お前を諦められねぇ力 づくでも俺のものにし てやる」
目つきが変わり、強引に唇を押しつけられた。
「んっ…あっ…やっ…! 」
強引に舌が絡み‥拒絶する心とは裏腹に、体が熱くなり思わず声が漏れた‥‥
そして、抵抗する手を抑えられ完全に自由を奪われてしまった。
まただ‥‥キスされた だけなのに…
頭がボーッとする‥‥
「…ふっ…はぁっ‥‥」
「クスッ…
キスだけでイキそーじ ゃん
お前…感じやす過ぎだ ろ‥‥」
妖しげな笑みを浮かべ、耳元で囁いた‥‥
その瞬間、みちるの体はビクッと跳ね、一気に顔が真っ赤になった。
体が‥おかしい‥‥
愁のすることに‥いち いち反応してっ…
気が‥変になりそう…
「今のでも感じたのか? 可愛いやつ‥‥
最後まで…気ィ失うな よ?」
愁の唇が首筋に吸い付き、慣れた手つきで制服が乱されていく…
「愁っ…やめてぇっ
お願いだからっ…!」
「そんな‥感じといて? いー加減‥素直になれ よ
俺に感じまくってるっ て‥‥」
「ちっ違っ…」
塞ぐようにまた唇を押しつけられ、深く激しいキスに意識がもうろうとしていった――――……