月夜の下で…
第5章 ~ 略奪愛 ~
その後も、休み中ぶっ続けで求められ凄まじい快楽の中、何度も意識を失った‥‥
2日間の無断外泊で、さすがにヤバいと思ったけど…
愁の‥人並み外れた美貌?のおかげで、なんとか許してもらえた‥‥
門限が一時間短縮され たけど…
まぁ‥当然か…
制服姿のみちるは、浮かない顔をして一人学校へ向かっていた。
楼…やっぱり迎えに来 なかったな
当たり前か‥‥
つい‥楼の分の弁当も 作っちゃった‥‥
愁のものになるって決 めたのにっ…
…なんでっ‥‥
こんなに…胸が苦しい んだっ‥‥
気が付くと涙が頬を伝っていて、立ち止まり涙を拭った。
楼っ…楼っ‥楼っ‥楼 っ‥‥
「うっ…ぐすっ‥‥」
泣きたくないのにっ
…涙が…とまらないっ ‥‥‥
拭っても拭っても、涙は流れ‥しばらくそのまま泣き続けた‥‥‥
昼休み…
みちるは一人、屋上で景色を眺めていた。
「みちる…?」
本を片手にした森崎先輩がいつの間にかそばにいて、驚いて肩がビクッと跳ねた。
「森崎先輩‥‥」
「それ‥弁当だよね?
どうしたの?そんなと こに置いて‥‥」
足元に置いていた弁当が入った紙袋を見て、森崎先輩は心配そうに見つめた。
「‥‥森崎先輩…ぼく‥ ‥‥」
優しい言葉に涙が溢れ、思わず森崎先輩に抱きついた―――
「ぼくっ…ぼくっ…!う っ…ぐすっ‥‥」
「なにがあったの?」
優しい手が、頭を撫で…
みちるは、全てを話した――――