月夜の下で…
第6章 ~ 想いの果てに ~
「ねぇっ
月野くんと真田先輩別 れたらしいよ!」
「あたし昨日見た!
銀髪の超美形の人に乗 り換えてるとこっ」
「月野くんかわいそーー うっ!」
教室へ向かう途中…
一年の女子達が、みちるをチラチラ見ながら小声で話しをしていた。
「でも‥チャンスじゃな いっ?
あたしっ
がんばって告ってみる !」
「えーーっ
わたしもそう思ってた ぁーー!」
楼…学校に来てるんだ ‥‥
…腕‥大丈夫だったの かな‥‥?
その昼休み…
みちるは教室で独り、2人分はある弁当を食べていた。
「みちるっ」
「っ!?楼っ…!?」
気が付くと目の前に楼の姿あり、みちるは驚いて目を丸くさせた。
「そんな驚かなくても… 」
「だってっ…腕‥なんと もないの?」
「うん
ちょっとヒビ入ったけ どもう治った!」
「そう…よかった‥‥」
「そんなことよりっ
オレ‥みちるの弁当食 べに来たんだけど♪」
笑顔でそう言いながら、楼はいつもの席に座り弁当にはしをつけた。
一緒に‥弁当食べるく らい…
いい‥よね‥‥?
「みちる…ごめん‥‥」
「えっ…?」
「愁さんのとこ行ったの はオレのため‥だよね ?
あの時…
オレは愁さんに全く歯 が立たなかった‥‥
みちるを失ったのは
オレが弱いから‥‥」
「楼‥‥」
目を逸らし辛そうに話す楼に、ズキッと胸の奥が痛んだ‥‥‥