月夜の下で…
第6章 ~ 想いの果てに ~
その後…
楼は、力をつけるためにと学校を休み、山ごもりを決めた。
一方‥ぼくは―――‥‥
「ねぇっ‥こっち!」
ゲームセンターにあるプリクラ機の前で、乗り気じゃない愁を強引に中へ押し込む姿があった。
「愁‥顔怖いよ
もの凄いガンつけてる し…」
綺麗なのに‥もったい ない‥‥
出来上がったプリクラを見て、みちるは苦笑いした。
横にいた愁は、面白くなさそうに口を開いた――――
「んなの知るかっ
もうここ出ねぇ?
音うるさくてたまんね ぇ‥‥」
「うっうん」
ゲームセンターを出た2人は、行く宛もないまま街の中を歩き始めた。
無理やり‥街に連れ出 してみたものの…
この後どうしよう…
「なぁっ
どっかで昼飯食わねぇ ?
肉ある店ならどこでも いーぞ」
「あっ!じゃあ‥‥」
みちるの向かった先は近くの焼き肉店で、愁は満足げに肉を頬張っていた。
「この後どうしようか? 愁は‥ボーリングした ことあるっ?」
「一回だけな
レールとピン壊して出 入り禁止になった」
「え…」
壊したって…
なんとなく想像つくか も‥‥
「ってか…
精力つけたあとは
やること一つだろ」
「えっ…?」