月夜の下で…
第6章 ~ 想いの果てに ~
「あっ…!…んんっ‥‥ あぁっ!!」
見慣れた部屋で、ベッドの上で体を重ねるみちると愁の姿があった。
「みちる…」
「はぁっ‥‥もう‥‥」
「クスッ…
もうへばったのか?」
妖しげな笑みを浮かべ、追い討ちをかけるように唇を重ねた。
「んっ…んんっ‥‥ふっ ‥‥‥」
キスしながらなんてっ 気が‥変になりそうっ ‥‥
「まだ‥気絶すんなよ
今日はたっぷり時間あ んだからな」
意地悪げにそう言うと、もっと激しく攻め始めた――――
愁はいじわるだっ…
すでに部屋の中は真っ暗になっていて、愁の腕枕で横になっていたみちる。
気絶しそうになるたび 寸止めするんだもん…
「いつもより感じまくっ てたな」
「そっ‥それはっ‥‥」
耳元で囁く卑猥な言葉に、みちるの顔は一瞬で真っ赤になった。
「かわいーやつ…
もう一回ヤりたくなっ ちまうだろ」
「そっそれは勘弁して下 さいっ」
「じょーだんだ…半分な 」
「う゛ー‥‥」
愁って
本気か冗談か全然わか んないんだよね‥‥
「お前ってからかいがい あって
ホント面白れぇよなっ 」
口元を緩めながら喋る愁を見て、思わず笑みがこぼれた‥‥
「…ねぇ…
なんで…ぼくのこと好 きになったの…?」
「んーー…
気づいたらなってた…
はじめは暇つぶしで
2人の仲グチャグチャ にしてやろーと思って 近づいたんだけどな
いつの間にか…お前の ことばっか考えてた… 」
愁の長くて細い綺麗な指が、みちるの髪をかき分けるように優しく触れた‥‥‥
その行動に、みちるは思わず胸が高鳴った‥‥