黒子のバスケ~裏試合~
第2章 真ちゃん、もっとキテよ
真ちゃん家につき、
車庫を開いて俺のチャリから
真ちゃんのリアカーを外す。
もちろん、
真ちゃんは座ったまんま。
「……」
カシャン、と
チャリのストッパーをおろして
車庫に真ちゃんごと
リアカーをしまう。
そして、
いつもは閉めない、
シャッターをガガガ…とおろした。
「高尾?何をしている」
俺の不思議な行動に
扇風機を置いて俺をみる真ちゃん。
「んー?いやぁー
俺もリアカーのってみてぇなー!
なんて思って?」
にこっと笑顔を真ちゃんにふりまく
「じゃんけんに勝てばいいのだよ」
「無理にきまってるっつーの」
─だから
「よいしょ……と」
がたん
「っ高尾!?」
「へへっ」
リアカーのはじに
足を伸ばして座っていた真ちゃんの
足の上に俺は座った。
「な、お前はどこに座っている!」
「どこって…真ちゃんの上?」
真ちゃんと同じ向きに
座った俺は
顔を後ろにぐんとあげて
真ちゃんをみた。
「っ」
わぉ。
真ちゃん、かおあか!
すげぇ近い距離に
愛しい真ちゃんの顔があって
俺は、真ちゃんのあごに
軽くキスをした。
「っっ!!??」
─反応、可愛すぎじゃね?
「ごめん、やっぱ
正面向くわ」
足をあげて、
真ちゃんと向かい合わせになる。
……やーべ。
自分からはじめたくせに
すげぇ恥ずい。
「た、高尾……!」
「真ちゃん、ここ、シャッターで
閉めきってるから
声響くよ?」
リアカーの床に両手をつき、
前にからだを乗り出して
真ちゃんの唇に
自分の唇をあわせる。
「っん……」
少しのあいだ
唇を押し続け、
真ちゃんの口を舌で開く。
温かい口のなかで
ゆっくりと、
真ちゃんの歯列をなぞる。
「っ……んぁ」
真ちゃんの
息の漏れる声が響き、
それに俺の下半身は反応している
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