黒子のバスケ~裏試合~
第4章 黄瀬、今日…うちにこないか?
ふと気づくと近くに紫原がいて
俺は無理矢理モップを
押し付けていた。
「え、ちょ、峰ちーん?」
めんどくさそーな声を
聞き流しながら
俺は黄瀬たちのそばまで駆け寄った
「あ…青峰くん」
「え!?」
俺に背を向けて座り込んでいた
黄瀬はぐるんと顔をまわし、
驚いた形相をしていた。
「どど、どーしたんスか!?」
─なに焦ってんだよ
「…黄瀬、ちょっと来い」
うぇぇー??
なんて間抜けな声になる黄瀬の腕を
引きながら俺は部室に向かう。
がちゃ…
すでに赤司と緑間は帰ったのか
鞄がなかった。
そして
部室は俺ら二人だけ。
俺は入り口のドアと体で
黄瀬を閉じ込めた。
「え、青峰っち?
なんスかこの壁ドン……」
「どうでもいいから。
答えろ。」
「え、?」
「お前は
俺と黒子、どっちが好きなんだよ」