黒子のバスケ~裏試合~
第4章 黄瀬、今日…うちにこないか?
「ちょ…っまって…
この後、家いくんスよ…?
こんなんじゃもたない…」
俺が持っていない方の手で
黄瀬は顔を隠し、そらした。
「…」
「っさき、門出てるっス!」
焦るようにドアノブをまわし、
黄瀬は逃げていった。
─あいつ、鞄持ってってねぇし
そう思うと
外から あーーー!!
なんて後悔の声が聞こえた。
「ははっ」
黄瀬の今の表情を思い浮かべ
俺は笑いがこぼれた。
俺は後ろにあるベンチに
腰をおろし、
背後に手を伸ばし黄瀬のかばんを掴む
そのとき
突然ドアが開いた。
「青峰くん」
「黒子っ!?」