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好きな人がいた

第6章 高校三年生

センター試験終了翌日。
学校でみんなで答えあわせをした。
そこで私は得意科目に関して、予想外にいい点をとっていることに気づいた。
希望が繋がった。
そう思って少しほっとした。
その日はCちゃんとお疲れ様会をすることになっていた。
私はCちゃんが化学で8割を取ったことや不安がっていた国語や生物が7割に届いたことを祝った。
Cちゃんも私を祝ってくれた。
つかの間ではあるけれど試験から解放された和やかな雰囲気で、たくさん話をした。
そこで彼が受験に失敗し、逆転の範囲内だけれど厳しい状況だということを聞いた。
Cちゃんも言うつもりはなかったのに漏らしてしまったらしく
「内緒ね」
と言っていた。

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