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“好きなところ”

第2章 Dye D?

「信ちゃん!!亮ちゃん!!スゲーよ!!」

「そんなすごないけどな。な?亮?」

「章ちゃんにはすごく見えんねんやろ?…俺らには身近やけど、章ちゃんはあんま海で遊ばんのちゃう?」

8月の日差しが痛かったある日、三人で海にやって来た。亮はサーフボードを片手に。

「信ちゃーん!!カニおった!!」

「あ゛っ!あんま近寄るな!!つか触んなや!!」

「村上くんって苦手なん虫だけやなかったん?」

「こんなん似たようなもんやんけ!」

三人で過ごした一ページ。かけがえのない、三人の大切な時間。

夜には海の近くのドイツ料理のお店で男食いをした。絶品の肉料理と旨いビールに三人で盛り上がった。

そのとき、信ちゃんは楽しそうに僕らの肩を両手に抱えて言ってた。

『今の俺、むっちゃ幸せやわ~。多分これからもエイトなら、幸せに生きていける気がする!!』

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