花火の秘密
第2章 りんご飴の秘密
「お二人さん早いですねぇ。」
カランッとおとをならして走ってきた丸山がちょうど二人の空いたスペースに滑り込んできた。
ようやく距離が狭くなったように思ったのになんと言う邪魔だろうか。
「お前も早いやん。まだまだやで。」
「こう、なんか祭りってだけでテンション上がってもうて、いてもたってもおれんく
なりまして。」
まるの前では子供のようなひなを見せる。ふざけあってる姿はなんとも小学生のよう
だ。
俺にはそんなふざけた姿見せへんのに。
「新しいギャグ、考えましたよぉ!!」
「なに?どんなん?」
「裕ちんも見ててくださいね!!僕の最新のギャグです!!いきますよぉー!!」
「まるー!!ひなー!!よこー!!ちょっ…どいてっ!!」
俺らの目線が一瞬でまるから人混みに移された。
ただ人混みが川のように広場に向かう様子しかわからない。
確実に呼ばれた名前を俺らは空耳ととらえざる終えなかった。
一人ピョコンっと飛び出た頭を見るまでは。
「すばるくんちっちゃいんやから流されやんようにせな。」
「はぁ、ありがとう、大倉。お前がでかくて助かったわ。」
細い腕を大きな手ががっしりとつかむ。
川から出てきたのは余裕な表情の大倉とその大倉に子供のように扱われてやってきたすばるだった。
「お前、難儀やな。」
「ほんまやで!!死ぬかと思ったわ。」
子供をあやすように優しく頭を撫でる姿。
すばるが小さいせいだとか人の波に溺れかけてたからとか、そんなことはどうでもいい。
俺の頭を撫でてくれたことなんかないのに。
カランッとおとをならして走ってきた丸山がちょうど二人の空いたスペースに滑り込んできた。
ようやく距離が狭くなったように思ったのになんと言う邪魔だろうか。
「お前も早いやん。まだまだやで。」
「こう、なんか祭りってだけでテンション上がってもうて、いてもたってもおれんく
なりまして。」
まるの前では子供のようなひなを見せる。ふざけあってる姿はなんとも小学生のよう
だ。
俺にはそんなふざけた姿見せへんのに。
「新しいギャグ、考えましたよぉ!!」
「なに?どんなん?」
「裕ちんも見ててくださいね!!僕の最新のギャグです!!いきますよぉー!!」
「まるー!!ひなー!!よこー!!ちょっ…どいてっ!!」
俺らの目線が一瞬でまるから人混みに移された。
ただ人混みが川のように広場に向かう様子しかわからない。
確実に呼ばれた名前を俺らは空耳ととらえざる終えなかった。
一人ピョコンっと飛び出た頭を見るまでは。
「すばるくんちっちゃいんやから流されやんようにせな。」
「はぁ、ありがとう、大倉。お前がでかくて助かったわ。」
細い腕を大きな手ががっしりとつかむ。
川から出てきたのは余裕な表情の大倉とその大倉に子供のように扱われてやってきたすばるだった。
「お前、難儀やな。」
「ほんまやで!!死ぬかと思ったわ。」
子供をあやすように優しく頭を撫でる姿。
すばるが小さいせいだとか人の波に溺れかけてたからとか、そんなことはどうでもいい。
俺の頭を撫でてくれたことなんかないのに。