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絡まる意味

第1章 絡まる意味

「それでも、大倉は俺に大事なことを教えてくれた。いままで、なんで体をあわせあってきたか。せやから、お礼をせんな。な?忠義。」

僕はそんなこ教えたつもりはない。

頭がいまいちついてきてない。

僕とヤるんは嫌やったんちゃうの?ほんまは横山くんとシたいんちゃうの?ほんまは…僕に逃げた自分への罰として僕を利用してるだけなんちゃうの?

背中にあった腕が頭にまで上ってくる。

僕の髪を撫でて、輪郭をなぞる。

首に回ってきて、力が入る。

ただ僕を利用してるだけでも、少しでも信ちゃんの気持ちが落ち着くなら、それでもいいと思った。

お互い目を閉じて、少ししょっぱいキスをした。

「動かしても…大丈夫?」

「うん。…ヨコのこと忘れさせて…。」

腰に絡めていた足を下ろして首に巻いていた手を肩まで下ろす。

体を離すと汗でしっとりと濡れた体が僕を誘惑する。

赤色が少し混じった欲がゆっくり抜かれる僕の下半身を包み込む。

僕にはどんな感覚なのかわからない。どの程度の痛みなのか、快感なのか。

様子をよく見ながら丁寧に刺激を与える。

僕の動きに応じて素直に反応してくれる。

徐々に早めていくときつく締め付けながらも微かに一緒に腰を揺らしてくれる。

「ごめっ…我慢できひん!!」

ずっと押さえていた衝動が破裂して、僕は強く奥を叩きつけた。

胸が激しく上下する。その胸を両手でわしづかみして揉みあげる。

突然の強い刺激に手首を捕まれたが、僕にももう止めることは出来なかった。

「あかんっ!!あかんって!!あ゛あっ!!」

「あかん?気持ちいいの…間違いちゃう?」

「あかんっ!!おかしなるぅ!!」

「なったらええやん。」

息すらもままならない中、僕と信ちゃんは頂点に達し、二人で果てまでいった。

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