白雪姫
第1章 白雪姫
あきらめてテレビをつけようとするとまたインターフォンの音が響いた。
しかもまるの時と同じように繰り返しいつまでもなっている。
苛立った足取りで外を覗くと、まると同じようにご機嫌でインターフォンを押し続けているすばるくんがいた。
「なに?」
「白雪姫は目覚め~ましたか~?」
「…なんで知ってんねん。」
やはりいつまでもいつまでも押し続けられても困るので仕方なしに家に上がらせた。
「ま~だ寝てますやん。起こさな起こさな。」
「すばるくん、かなり酔ってるな。どないしてん…。」
すばるくんの場合、酔うとかなり不機嫌になって収拾がつかなくなるか、かなりご機嫌になってやはり収拾がつかなくなるかのどちらかで、今のまるより面倒臭い。
今回はかなりご機嫌な様子で。
「二人でパーっと飲み明かしてん~。」
「あ、だからか。しかしなんで?」
二人でこんなになるまで飲むなんて珍しい。
「いやな、お姫様が…」
「は?誰…あぁ、まるか。」
「がな、俺に話あるから着いてきてくれって、居酒屋にいってん。でなぁ、飲まなしゃべられへんってゆうてな~。」
そんなに辛い話をした後の二人には見えないのだが。
「その話って?」
「お姫様は、王子様に、チューしてほしいんやってさ。」
「……は?どうゆうこと?」
我が物顔でソファーにくつろぐと、寝てるまるのほほを指でつついた。
「こいつが、お前の愛のキスを欲しがってるってわけ。」
「…ちょっ、待って!なんで俺勝手にまるの王子になってんの!?」
床に転がっている絵本を開いて最後のページをすばるくんに見せつける。
「話では最後に二人は結婚し、幸せに暮らすねん!俺はここで王子の設定でキスしたら結婚せなあかんねん。それは嫌や。」
何馬鹿馬鹿しいことを言ってるんだと誰もが思うだろう。
しかし俺は結構本気やったりする。
ノリでやったことが実は本気だったなんて事がメンバーの話で多々聞く。
今回、もし、万が一本気やったら、俺の人生奈落に落ちるかもしれん…。
しかもまるの時と同じように繰り返しいつまでもなっている。
苛立った足取りで外を覗くと、まると同じようにご機嫌でインターフォンを押し続けているすばるくんがいた。
「なに?」
「白雪姫は目覚め~ましたか~?」
「…なんで知ってんねん。」
やはりいつまでもいつまでも押し続けられても困るので仕方なしに家に上がらせた。
「ま~だ寝てますやん。起こさな起こさな。」
「すばるくん、かなり酔ってるな。どないしてん…。」
すばるくんの場合、酔うとかなり不機嫌になって収拾がつかなくなるか、かなりご機嫌になってやはり収拾がつかなくなるかのどちらかで、今のまるより面倒臭い。
今回はかなりご機嫌な様子で。
「二人でパーっと飲み明かしてん~。」
「あ、だからか。しかしなんで?」
二人でこんなになるまで飲むなんて珍しい。
「いやな、お姫様が…」
「は?誰…あぁ、まるか。」
「がな、俺に話あるから着いてきてくれって、居酒屋にいってん。でなぁ、飲まなしゃべられへんってゆうてな~。」
そんなに辛い話をした後の二人には見えないのだが。
「その話って?」
「お姫様は、王子様に、チューしてほしいんやってさ。」
「……は?どうゆうこと?」
我が物顔でソファーにくつろぐと、寝てるまるのほほを指でつついた。
「こいつが、お前の愛のキスを欲しがってるってわけ。」
「…ちょっ、待って!なんで俺勝手にまるの王子になってんの!?」
床に転がっている絵本を開いて最後のページをすばるくんに見せつける。
「話では最後に二人は結婚し、幸せに暮らすねん!俺はここで王子の設定でキスしたら結婚せなあかんねん。それは嫌や。」
何馬鹿馬鹿しいことを言ってるんだと誰もが思うだろう。
しかし俺は結構本気やったりする。
ノリでやったことが実は本気だったなんて事がメンバーの話で多々聞く。
今回、もし、万が一本気やったら、俺の人生奈落に落ちるかもしれん…。